
仕事でどうしても集中できない時、あなたはどうしていますか?
やらなければいけないのは分かっていても、何故か集中力を持続させにくい時ってありますよね。
そこでこの記事では、仕事に集中できない時に、短時間で集中力をアップさせる方法について探っていきたいと思います。
巷の研究やニュースの記事なんかで集中力が話題に上がる事もしばしばですが、果たして何が正解なのでしょうか?
目次からササッとチェック
人間はどういう時に集中力が途切れてしまうのか

人間の脳については日々研究が勧められており、昔よりも分かってきている事も増えていますし、依然として謎のまま解明を待たれている事柄も多くあります。
その中で集中力に関する分野の研究に関して、論文を検索するとそれなりの数の論文がヒットしますので、研究は盛んに行われているのであろうという事が分かります。
では、その集中力について、まずはどの様な時に集中力が途切れてしまいやすいのかを挙げてみたいと思います。
1.興味のない事柄に取り組んでいる時

自分の興味の有る無しは集中力の有無、集中できないかどうかについてかなり関わってくるとされています。
なぜなら、例えば自分の興味の有る事、或る遊びなどをやっている時は、時間が過ぎるのをかなり早く感じてしまう程集中してしまうものです。
一方で自分の嫌な事、興味のない事…勉強や仕事、嫌な上司や取引先などと話さなければならない時は、1分1秒が物凄く長く感じるでしょう。
2.気分が落ち着かない時

自分のメンタルを最善の状態に保つ事は大切ですし、社会人となれば当然とも言われますが、言うは易く行うは難しと言えるでしょう。
そう他人に指導する人程、実はメンタルが安定していない場合もあります…現実を見ないで常に部下に強く当たる上司などが良い例かも知れません。
とにかく、何らかの事情があって人は気分が落ち着きにくくなるものですが、そういった時に集中力はどうしても切れやすくなってしまいます。
3.環境的な要因がある時

例えば自分の周りが散らかっていたり、何か絶えず雑音がしていたりする時は集中がしにくい環境と言えるでしょう。
しかし、環境的な要因の何がトリガーとなって集中力の低下に繋がるのかは人それぞれとも言えます。
ある人にとっては全く気にならない感覚であったとしても、別の人にとっては非常に耐えがたい感覚だというケースは大いにあり得るからです。
自分にとって一見心地よい音や匂いであったとしても、他人にとっては迷惑極まりないものである可能性は念頭に置いておくべきです(最近では香水や柔軟剤の匂いが問題になっていますよね)。
4.計画性に欠けている時

何か物事に取り組む時、目標や計画をしっかり立てていない時は、ダラダラと作業する事にも繋がってしまい、集中力が低下してしまう原因にもなってしまいます。
しかし、計画を立てていてもその通りに上手く進むとは限らないもの。仕事をしていたら、大抵の場合は段取り通りに上手くいく事はない筈です。
ですので、計画通りに上手くいかない事で落ち込んだりイライラしたりしても、逆に集中力が低下してしまいます。
ある程度余裕をもって、休息を挟む前提で計画的に作業するのが大切と言えるでしょう。


人間の集中力の限界とは?

人間の集中力については様々な説があります。
その中でも、集中力に限界はあるのか否か…と言った論争があってどちらが正しいのか迷ってしまう所でもあります。
続いては、そんな人間の集中力の限界についてチェックしてみましょう。
一般的に言われているのは『最長でも90分』

集中力についてよく言われているのが、集中力の持続は平均でも40~50分、最長でも90分程度。
また、研究の結果として、15分を境に低下するという事も判明しています。これは実際に対象の脳波を測定した所、15分で低下するのが分かったそうです。
ですので、60分連続で勉強した中学生のグループよりも、15分ごとに休憩を挟みつつ勉強した中学生のグループの方が、後々の学習効果も高くなっていったという結果が見られたそう。
結果が脳波にも現れていたというのは、信憑性もありそうですよね。
一方で集中力に限界はないという報告も…?

一方で、スタンフォード大学での研究で、集中力には限界がないという研究の結果も出されています。
とある実験で、集中力に限界はない(=自分次第)と教えられた学生群が、限界があると思っていた学生群よりも実験の成績が良かったのです。
この実験では、確かに自分の脳のコントロール次第で集中力はどうにでもなるという証明になっているとも思えますが…。
結局、集中力は限界がある?

しかし、今例に挙げた2つの実験とその結果を同列に比較して答えを出す事は不可能です。なぜなら、これらの実験はそれぞれ独立した実験過程なので、比較の仕様がないからです。
仮に、全く同じ条件でこれらの実験をした場合は、結果を比較して結論を出す事も不可能ではありません。
ですが実際にはそうではありませんので、現状では『集中力に限界はある(90分)』と、『集中力に限界はない(自分次第)』という説はどちらも有り得ると言えるのです。
集中できないのは個々にもよる?

先程、集中できない時の条件も幾つか挙げましたが、本当は上記の4つだけではありません。
あなたも経験があるとは思いますが、例えば自分が疲れている時は中々集中できないものですよね。また、集中できないのは性格にも要因があるかも知れません。
人間は個々によって能力も体力も性格も千差万別です。ですので、集中力が持続しやすい方もいれば、中々集中できない方もいるでしょう。
集中力があるか、それとも集中できないかは実は根深い問題なのかもしれません。


仕事に集中できない時に集中力をアップさせる方法

とは言え、仕事や勉強なんかはやらなくてはいけない事ですから、集中力が続いて欲しい所ですよね。
ですので、ここからは仕事に集中できない時に短時間で集中力をアップさせる方法をご紹介いたします。
大切なのは、自分がどういう性質なのか、どういう時に集中できないのかを把握しておく事です。
それによって集中できない時に取れる対策や方法、その結果に大きく関わってくると言えます。
短時間で集中力をアップさせる方法 1.適度に休息を取る

やはり適度に休息を入れる事は集中力アップに繋がるでしょう。
幾ら脳が疲れる事はなくとも、体は疲れるものですし、個々によって体力や体質は違います。
15分ごととはいかないまでも、せめて50分ごとに短時間の休憩を入れるとパフォーマンスの持続にも期待できます。
また、昼休みなどに15分程度の短時間、仮眠を取る事もおすすめです。
短時間で集中力をアップさせる方法 2.軽く体を動かす

パソコン仕事などで、ずっと同じ姿勢でいると体も段々疲れてくるものです。
50分ごとに休息する時にでも、軽く体を動かしてリフレッシュすると気分も変わります。
首を左右に曲げたり回したり、周りの邪魔にならない程度に肩を動かすのも良いでしょう。
短時間で集中力をアップさせる方法 3.カフェインを摂る

覚醒作用のあるカフェインを摂る事でも集中力アップが期待できます。
カフェインが多く含まれているのは、お馴染みのコーヒーや紅茶、チョコレートなど。
これらであれば仕事の合間に短時間で飲んだり食べたりできますから、手軽な方法と言えます。
短時間で集中力をアップさせる方法 4.ガムを噛む

ガムを噛む事で集中力をアップさせる方法です。
噛む事で筋肉を動かし、神経を刺激する事で脳の血流が上がり、集中力もアップするという仕組みです。
スポーツ選手もよくガムを噛んでいますが、あれも集中力を上げるなどしてパフォーマンスを向上させる為にやっているのです。
とは言え、仕事中にガムを噛むのは禁止されている場合もありますので、職場へ確認する事も忘れない様にしてください。


仕事に集中できない時、短時間で集中力をアップさせる方法とは?まとめ
今回の記事では集中力についてご紹介いたしました!
集中力が続くのか、続かないのかは定説よりも、個々の様々な状態にもよるのかなとも考えられます。
ですので、コンディションを整えて集中力を切らさない為にも、夜はしっかり睡眠を取る様に心がけて頂くのが良いかと思います。
最低でも6時間はしっかり寝て、心身を整えてくださいね!