
皆さん傷害で逮捕されたらどうなってしまうと思いますか?
被害届を出す前の慰謝料や示談金の額ははどれくらいが相場なんでしょうか?
傷害罪で時効は成立するのでしょうか?そもそも時効ってあるのでしょうか?
法律関係ってややこしくて分かりにくいですよね?
そこで今回は偉い人たちがわざわざ難しい言い回しで考えた法律を、分かりやすく、簡単な言葉にして解説していこうと思います。
目次からササッとチェック
傷害罪とは?

そもそも「傷害罪ってなんなの?」って思う方が多いと思うので傷害罪について簡単に解説します!
傷害罪とは、「他人に暴力を振るって怪我させたらアカンよ~」と言う法律です!!!
はい、分かりやすいですね。
傷害罪をもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。


傷害罪で捕まったらどうなるのか

傷害で逮捕されたら「10年以下の懲役又は、30万円以下の罰金もしくはその両方が科せられます」。
この文を簡単に直すと「最長10年身柄を拘束されて強制労働させられるか、最大30万円支払わされるか、最大30万払って最長10年強制労働させられるかのどれか」と言う事です。
過失傷害罪の場合は刑罰が変わってきます。
似たものに暴行罪がある

傷害罪とよく混同されて覚えられるのが暴行罪です。
傷害罪と暴行罪の大きな違いは相手に傷害(ケガ)を負わせたかどうかです。
暴行罪について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
最悪の場合は過失致死傷罪になる

傷害罪は相手をケガさせてしまったら、暴行罪は相手にケガが無ければ、では過失致死傷罪とは?
過失致死傷罪は相手を死亡させてしまった場合です。
過失致死傷罪は50万円以下の罰金となります。
故意に相手を死亡させた場合はまた違う罪に問われます。
過失ってどんな意味?
先程からチラチラ出てきている過失ですが、皆さんもテレビなどでよく耳にする事でしょう。
過失とは「不注意での思わぬ過ち」と言う意味です。
要するに事故ですね。
つまり過失致死傷罪とは、殺害する気は無かったが結果的に殺害してしまった時に問われる罪です。
慰謝料や示談金の相場はどれくらい?

慰謝料や示談金の相場を紹介していきたいと思いましたが…
そもそも皆さんは慰謝料や示談金が何なのかご存知ですか?
知っているという方や、何となく言葉のニュアンス的に分かる方もいるでしょうが念の為、慰謝料や示談金について説明しましょう。
示談金とは?

あまり聞き慣れない言葉ですよね?
最近だと弁護士が活躍するドラマが増えてきたので聞いた事がある方もいるかも知れません。
示談金とは、示談の結果両者が合意した金額の事です。
はい、そもそも示談が何なのか分からない人からすれば「ナニソレオイシイノ?」状態だと思うので示談について説明します。
示談とは!
示談とは、裁判ではなく当事者同士の合意で、紛争を解決する事を言います。
つまり、「裁判やりたくないからお互い納得のいく条件出し合って今回の件は水に流そうぜ」って事です。
示談の際に出された条件の内、支払う金銭を示談金と言います。
良く聞くけど慰謝料って何?

慰謝料は良く聞く言葉ですね。
しかし皆さん良く聞く言葉故に、しっかり意味を理解されていなかったりするのではないでしょうか?
慰謝料とは精神的苦痛に対する賠償金の事です。
この記事は分からない方にとことん優しい記事なので賠償金の意味もしっかりと説明していきますよ!!
賠償金って?
賠償金とは、不法行為によって被害を被った者にその原因となった者が金銭でその損害を埋め合わせる際の金銭の事です。
様は「弁償しろよ」ってことですね。
慰謝料の場合は、精神的苦痛に対する弁償ということになりますね。
慰謝料や示談金の相場

この場合慰謝料と示談金はほぼ同じ意味になります。
分かりやすく説明するとまず、示談で慰謝料の額を決めるとします。そして示談で決まった慰謝料の事を示談金と言うのです。
これらの金額をここからは示談金と称します。
傷害罪における示談金の相場
傷害罪の場合、被害がそれほど大きくなければ示談金は10~30万円程が相場となります。
被害者側も誠意が見られる上に、医療費と一定の金額が貰えるので満足するのでしょう。
しかし、被害が大きい場合は示談金が100万円なんてケースも珍しくありません。


傷害罪にも時効は存在するの?

示談金でそんなに貰えるなら過去の傷害の証拠も残ってるし被害届を出そう!
なんて考えた方はいませんか?それ自体はどうぞご自由にと言ったところですが、過去の件を掘り返す時に気を付けなければならないのが時効の存在です。
皆さん、テレビ等で一度は耳にした事があるでしょう。
それでは例によって時効とは何かを説明していきますよ!
時効とは?

時効と言う言葉もテレビや新聞などでよく見聞きするのではないでしょうか?
皆さん時効についてどれくらい知っているのでしょうか?意外と全然知らないのかも知れませんよ?
それでは時効の意味を詳しく解説します!時効とはこういう意味だ!!
はい、難しすぎてさっぱり分からないって方の為に時効の意味を簡単な文に直しますと「犯罪が起こった日から一定の期間がたったらその犯罪を理由に訴える事はできないですよ~」という事です。
傷害罪の時効
そして肝心の傷害罪の時効です。
傷害罪の時効は原則として損害を与えられた事か、その犯人を知った時点から3年が経過していたら時効が発生します。
つまり大体のケースでは3年前の出来事を理由に被害届を出して傷害罪で訴える事ができないという訳です。
結局傷害罪で逮捕されたらどうすれば?

ここまで来れば、皆さん傷害罪についてある程度は理解できたと思いますが、実際に傷害で逮捕されたらどうすれば良いのでしょうか?
結論から言いますと、傷害で逮捕されたらまずは優秀な弁護士を探すのが一番なのですが、その理由をざっくりですが紹介していきます。
逮捕後72時間は家族と会えない

傷害で逮捕されたら72時間は原則として家族に会う事ができません。
しかし、弁護士であれば面会が可能となります。
ご家族がもし何らかの理由で逮捕されたら当番弁護士制度を覚えておきましょう。
当番弁護士制度とは?
当番弁護士とは刑事事件を起こして捕まった際に初回の面会や、取り調べを受ける際のアドバイス、逮捕から裁判までの流れの説明を無料で行ってくれる弁護士の事です。
これ以上のサポートをお願いしたい場合は別途お金を払ってその弁護士を雇う必要があります。
逮捕後48時間は地獄

傷害で逮捕されたら48時間は警察からの厳しい尋問を受けます。
警察の捜査は48時間以内と法律できまっているので、時間内に何とかして証言を得ようとします。
それ故に実績が欲しい警察官は多少強引な捜査を行う場合があります。
逮捕後23時間が勝負!

傷害で逮捕されたら23時間が大きな区切りとなります。
傷害で逮捕されたら不起訴を獲得しなければならず、そのタイムリミットが23時間だからです。
不起訴を獲得する為には、証拠を集めたり示談交渉を行ってくれる弁護士を雇う必要があるので傷害で逮捕されたらまずは優秀な弁護士を雇う必要があるのです。
被害届の出し方は?

先程から傷害で逮捕されたら傷害で逮捕されたらと、加害者の役に立つ情報を紹介してきましたが、ここからは被害者の役に立つ情報を紹介していきます!
被害届の出し方を解説する前に、障害罪に被害届って必要なの?そもそも被害届って何?という方もいらっしゃるかもしれないので、まずはそこから説明していきますね!
被害届って?

被害届とは文字通り被害を届け出る事、又はその書類の事を言います。
原則として被害届は傷害に留まらず、全ての犯罪被害にあった場合は被害届を提出する必要があります。
多くの場合警察は被害届が無いと捜査を行えないからです。
なので、傷害も例に漏れず被害届を提出する必要があります。
被害届の出し方
被害届は最寄りの警察署か交番で届け出を出す事ができます。
被害届を出しに行く際は、身分証明書と印鑑、事件の証拠を所持している場合はそちらも持参するとスムーズに事が運びます。
被害届から事件性があると判断されれば警察が本格的な捜査を進めてくれるはずです。


傷害で逮捕されたらどうなるのかまとめ

いかがでしたでしょうか?
普段何気なく耳にする難しい言葉も理解できて、法律関係に少し詳しくなりましたね!
傷害罪について紹介してきましたが、加害者にも被害者にもならないのが一番です!
しかし、もし何らかの理由で事件に関わってしまった場合はこの記事を思い出してください!
いやぁ、メンジムの記事は為になるなぁ…( ˘ω˘ )