
これからの春の時期、たくさんの人が憂鬱になるスギ花粉のシーズンです。
毎年このシーズン、花粉症患者の方に花粉症対策は欠かせません。もちろん、薬を飲むのも有効な対策なのですが、薬以外の花粉症対策についてはどうでしょう?
花粉症対策に薬以外の効果的な食材を取り入れたりするといったら、ヨーグルトやお茶などのほか、サプリなんかを真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
本記事ではヨーグルト、お茶、サプリは花粉症対策良いのか?また、他の薬以外の花粉症対策についてにも一緒にまとめていきます。
目次からササッとチェック
普段の生活で出来る、薬以外の花粉症対策とは?

すぐに実行できる、簡単な薬以外の花粉症対策はたくさんあります。
花粉を身体に入れない、花粉を家に入れない、免疫を高めることが重要です。
外出・帰宅・洗濯時の注意

晴れの日や、天気予報の花粉情報がヤバい日の外出頻度を減らす、やむを得ない場合の外出なら眼鏡やマスクの着用は必須です。
また、衣類は花粉が付きにくい素材のモノを選んで、帰宅時に室内に持ち込まれる花粉を極力減らしましょう。
洗濯物も室内干しにしましょう。花粉症対策が必須の時期になると、ドラッグストアなどでも生乾きが気にならないようにするための、室内干しに向いている洗剤がたくさん並びます。
室内の床や空気は清潔にしておく

注意していてもどうしても室内に入り込んでしまう花粉は多少はあります。こまめな掃除は必須で、花粉以外にほこりを取り除く意味もあります。
ほこりが鼻やのどを刺激することで身体が異物に対して敏感になってしまい、花粉症の症状もつらくなりやすいのです。
カーペットなどを敷いている場合は花粉が床に付着しやすいので、できれば花粉シーズン中はフローリングで、週に数回掃除機をかけるのがおすすめ。
空気清浄器を併用するとさらにGOODです。
規則正しい生活習慣
乱れた生活習慣は免疫力を低下させる原因となります。免疫力を低下させるとされている生活習慣はこんなにもあります。
免疫力を高く保つことで、花粉症の症状は少しでも楽に抑えることができるようになるとされています。
身体に無理をさせず、規則正しい生活習慣を心がけましょう。


薬以外の花粉症対策で人気な食材やサプリは?

花粉症対策を行っているという人に、薬以外の食品やサプリなど積極的に取り入れているものはありますか?と聞いてみたところ、60%近くの人は何かしらの食材を取り入れたことがあるということが判明しました。
中でも、特に人気があったのが、「ヨーグルト」と「お茶」次に「乳酸菌のサプリ」と続いていました。
薬以外の花粉症対策「ヨーグルト」

最近になって、ヨーグルトなどに多く含まれる一部の種類の乳酸菌は腸の環境を改善するだけでなく、免疫細胞とも関わり合ってアレルギー症状を抑える効果があるとわかってきました。
そのため、今や花粉症対策としてヨーグルトが占める人気は1位となっています。
花粉症対策としてヨーグルトを食べる場合は、生きて腸まで乳酸菌が届いてくれる「プロバイオティクス」と呼ばれるものが良いとされていますが、実は「乳酸菌の死骸」でさえも、腸の善玉菌のエサとなってくれるため、味が好みの普通のヨーグルトを毎日続けて食べるだけでも花粉症対策となってくれるんです。
薬以外の花粉症対策「お茶」

近年、花粉症対策になるお茶が流行ってきています。
市販でも通販でもただのお茶ではなく、色々な工夫がされたお茶が販売されています。
一昔前には甜茶という少し甘みのあるお茶が花粉症対策で流行りましたね。
メチル化カテキンと呼ばれる緑茶に多く含まれる新成分も注目されていて、花粉症対策になりそうな新しいお茶は今後も続々と出てきそうです。
薬以外の花粉症対策「サプリメント」

ヨーグルトと同様の理由で、乳酸菌が効率よくとれるサプリメントを飲んでいると答えた人も多いです。
乳酸菌サプリの次に、飲んで効果を実感できたという人の割合が多かったのは、知名度は低く、使用者もまだまだ少ないプロポリスのサプリです。
プロポリスとは、ミツバチが、巣をウイルスや菌から守るために壁に使っている成分で、強力な免疫力があります。
ほかには、シソの栄養を詰めたサプリや、甜茶のサプリなんかも花粉症対策に使用したことがある人が居るようでした。


毎年薬を飲むのはもう終わり?薬以外での花粉症の根本的治療

薬以外の花粉症対策といえば、食習慣や生活習慣の改善などマイルドな対策をイメージしがちですが、ここ最近になって知名度も上がり始めているのが病院での治療です。
以前は花粉症で病院にかかっても、市販の鼻炎薬よりも花粉症の症状をより強く抑えてくれるような薬を処方してもらえる程度でしたが、今は処方薬以外の方法に関しても相談に乗ってもらうことができます。
手術療法

レーザー等で、鼻炎を起こした時に腫れる部分を焼いてしまう手術があります。
『手術』というと麻酔をかけて入院して…という大袈裟なイメージがどうしても拭えませんが、外来でも行うことのできる簡単な処置で、30分程度で終わるとのこと。
鼻づまりに対する効果が特に大きく、鼻水やくしゃみのアレルギー反応も起きづらくなります。
特に、妊娠予定や授乳中で薬が飲めない方や、薬を飲んでも全然効かない方、さらにはスギ花粉以外の花粉でもアレルギー反応があり、1年中花粉症の薬を飲まなければいけないような方におすすめされています。
デメリットはといえば、鼻にしか効かないので目や喉がかゆい症状に効果がないことですね。
免疫療法

花粉症の根治を目指す現在存在する唯一の方法です。減感作療法(げんかんさりょうほう)とも呼ばれています。
スギ花粉症の場合、スギのエキスを注射したり、舌の下から吸収させることを繰り返して花粉に対して、徐々に異物反応を起こさせなくする治療法です。
以前は病院に何度も通って注射を受ける必要がありましたが、舌下療法が登場したことで家での服用も可能になりました。
しかし、花粉症の根治という究極のメリットと引き換えにデメリットも書ききれないほどに存在します。
代表的なデメリット
代表的なデメリットとしては、
・現在、スギ花粉症にしか効かない
・最低でも2年間、1日も欠かさずに治療を続ける必要がある
・2年続けた結果、効果なしという人も2割程度居る
・ショック症状など重篤な副作用を起こす可能性もある
・治療開始から次の次の年の花粉症を抑えるための治療
など。
治療前には病院側と誓約書を交わし、最初のほうは、医師の前で30分かけて様子を見ながら行うなど、慎重に進められる治療となっています。


薬以外での花粉症対策はサプリ?お茶?ヨーグルト?まとめ
薬以外での花粉症対策はいかがでしたでしょうか?
ポイントになるのは免疫力でした。腸内から免疫力を高めてくれるヨーグルトや乳酸菌のサプリ、色々なお茶。
そして元々の免疫力を下げないように規則正しい生活が大切ですね!
根治を目指す場合の気長で根気が必要な治療もあります。一度成功してしまえばスギ花粉のシーズンの悩みはサッパリなくなってしまうので、時間をかけられる方はデメリットを理解したうえで試してみるのも悪くないでしょう。
きっと今後は、研究と共にもっと発展していく花粉症治療の一つになるはずです。